スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ビバ幻冬舎!

廃用身 (幻冬舎文庫)廃用身 (幻冬舎文庫)
(2005/04)
久坂部 羊

商品詳細を見る

いやあ、この本もたまたま本屋さんで気になって買ったんですが、まだまだ自分の知らないすごい本があるなと思いました。現役の医師による小説ということでイメージ的には現役国立理系大学教授の森博詞さんの作品みたいな、知的で整然としたクールな作品を予想してたんですがいい意味で裏切られましたね。

なんの説明もなくまったくのノンフィクションのようなスタイルで進んでいく作品に途中までこれは現実の話だと思って読みました。かなりの衝撃です。非常に独特な構成で書かれているので読後もどこまでが現実の話なのか分からなくなってしまいます、でもこれがこの本のすごいところだと思います。

僕にとって、また多くの若い世代にとってこの本の主題である老人介護って戦争とかテロとかと一緒だと思うんですよね。間違いなくどこかでだれかがやってて、知ってるんだけど、できるだけ考えたくない、無視したいっていう。
でもこの本の主人公である医師は32歳という年齢でその問題に真正面からぶつかる、そしてそのとった行動が賛否をまきおこしていく。なんの責任も取らない癖に表層だけを切り取って報道するマスコミ、正義をかざす人間を異物として扱う医療界、ここら辺の描写はさすが現役医師であり素晴らしいです。

なんともいえない読後感ですが、純粋に読み物としてもすぐれている読みやすさです。久坂部 羊さんの2作目すぐ買いにいきます。それにしてもやはりおそるべし幻冬舎!
スポンサーサイト

テーマ : 小説 - ジャンル : 小説・文学

コメント

コメントの投稿

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。